時計

言葉なんて要らないと書きなぐりつづけて、
今日まで一体どれだけの時間が過ぎたんだろう。

くだらないことだと言い、他に目を向けたりせずに、
僕は一日中残り少ないページを埋めていく。
そう、新しいノートを買う余裕なんてないから
もうすぐ僕のすべては終わってしまうということ。

時計の電池が切れて、針が動かなくなるよりも先に
僕は意識を失ってしまうかもしれないが
最後の瞬間まで言葉で言葉を否定しつづけようとおもう。

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By GloomyWind 2003/4/1
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